2007年3月 7日 (水)

嗅粘膜とコーヒーの香り

人が匂いを感知するのは鼻の中の嗅粘膜といわれる部分です。
下記のサイトによれば、これは鼻の中の粘膜の1.25%であり、約4000万個の嗅細胞(犬では約10億)で構成されているそうです。
http://www11.ocn.ne.jp/~h2jibika/memo8.html

で、私たちが消費する飲み物や食べ物の中で、コーヒーという飲み物ほど芳香性物質や化合物を含んでいるものはないといわれています。その数は驚くことに1000以上で、ワインの2倍なんですね。

どうやってこれらを調べるかというと、現代科学ではガスクロマトグラフィーという分析器を使いますが、未だに分らない物質もあるようです。

これらの名前を化学物質名で書いてもピンとこないでしょうから、同じような匂いのするモノを並べると、キャラメル・ココア・ビターチョコ・トースト・シナモン・ヴァニラ・丁子・八角・ブラックチェリー・プルーン・アプリコット・カシス・青い稲穂・麦わら・くるみ・麦焦がし・ビスケット・焼き栗などなどと延々に続きます。

Cupbeans3 うわぁ~、あの一杯のコーヒーの中にそんなにいろいろな香りが詰まってるわけ?って、プロの私でもビックリするほどです。

で、プロはビックリするだけではいけないわけで、それを感じ取る訓練も積まなければならないんです。ワインのソムリエと同じように。

その作業をテースティングといい、ドライ状態のコーヒー粉を嗅ぎ、次にグラスに10gのコーヒー粉を入れ100CCのお湯を注いで出てきた香りを嗅ぎ、数秒後に今度は攪拌して嗅ぎ、そこから今度は僅かなコーヒー液をテスト用のスプーンで掬い、空気と一緒に思いっきり吸い取って霧状にして、鼻から息を出し嗅粘膜で匂いを感じる作業をしたりするわけです。英語でいうとアロマとフレーバーの違いです。

ただし、1杯の中に全ての香りが同時に入ってるんじゃないんです。状態や時間の経過と共に変化しながらいろいろな香りが生じるんですね。そこが面白いんです。

熱いときの香り。すこし冷めたときの香り。「あ、もうさっきはビターチョコだったけど、今度はクッキーに変わった」それは少しずつ冷めてくる温度変化でコーヒーの中の成分変化が起きる結果なんですね。熱いときには感じなかった酸味が冷めてくると感じたり。

それと、豆を煎ってる時にも焼き芋のような香りがしたり、シトラスの香りがしたりします。甘栗屋さんの前を通ると感じる似たような香りなんかも。

コーヒー豆を粉に挽いたときに出る香りもグットです。それを袋につめて鼻を近づけると今度はワインのような発酵した香りも感じられます。それはそれは、優れたコーヒー豆なら本当にいろいろな香りが感じられるんですね。

さぁ、今日のコーヒーはどんな香りがしますか。

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2007年5月18日 (金)

なぜデカフェは種類が少ないか。

当店で販売してるデカフェ・コーヒーは、お試しいただいたお客様から大変ご好評を頂いています。初めて飲んだ方のほとんど全員といっていいほどが、「ビックリしました。期待はしていなかったのですが、これほど美味しいデカフェコーヒーは初めてです♪」とお礼のメールを頂きます。

それもほぼ100%のカフェイン除去率ですから、身体的病状から、完全にカフェインをシャットアウトしなければならないお客様にも喜んでいただけてることが嬉しいことです。

『じつは私は、抹茶ケーキをほんの一口たべただけも、中に含まれるカフェインの影響で身体が震えるほどの重度のカフェイン症状を持っていますが、こちらのデカフェ・コーヒーはいつ飲んでもまったく問題の症状が出ることなく楽しませてもらっています。ほんとうに有難うございます。』

ところが、そんな風に皆さんに喜ばれてるデカフェ・コーヒーですが、一つだけ問題といいますか、ご要望に応えられないことがあります。

『デカフェ・コロンビアだけでなく、もっと他の銘柄もあると嬉しいのですが・・・・』

カフェインを気にすることなく、美味しく飲めるとなれば、当然ながらそんなご要望も出てきて、ご注文の際にコメントをいただきます。ですが、残念ながら、そのご要望にはどうやっても応えられない現状があります。

といいますのは、・・・・・・・

日本でデカフェコーヒーを販売してます取扱店では、その除去率が高い商品のほとんどが「コロンビア産の豆」のデカフェです。当店で扱うデカフェ・コーヒーはコロンビア産の豆ですが、そのデカフェ処理はイタリアの薬品化学会社で行われます。

つまり、カフェインレスのコーヒー豆を製造することが目的ではなく、薬品などとして使われるカフェインを取り出す一環としてコーヒー豆が使われて、私たちコーヒー豆屋はその残物といってはなんですが、副産物のカフェインを除去されて残ったコーヒー豆を輸入して焙煎販売してるという業界構造になっております。

このカフェインを取り出す薬品化学会社は、どうやら日本には存在せず、またコーヒー豆屋を販売先として、その製造設備を作ろうにも需給バランスとして採算の合わない事業だと考えられます。

従って、生産量が世界の1-2位を争うコロンビア産のコーヒー豆がカフェインの抽出材料として使われ、安定供給や価格の面でそれ以外の銘柄は使われないという実情があります。

そんな訳で、とても香味が優れていてカフェインレスのコーヒーとは思えないと絶賛を頂く当店のデカフェ・コロンビアですが、他の銘柄に及んで取り扱いが出来ないことをご理解ください。

またもし、この記事をご覧頂いてる読者の貴方様が、カフェインで悩んでいるコーヒーファンでしたら、ぜひ一度お試しください。

 販売コーナー ⇒ http://www.beans510.com/shop/decafe.htm

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