イスラム教神秘主義者スーフィー派
前回の伝播話しでは、イエメンのギシルという飲み物を紹介しましたが、イエメンではギシル以上に市民に飲まれてる嗜好品にカートというものがあります。
カートとは、カフタという木の葉を何枚も口に含み、その葉汁を口中にため込んで水と一緒に飲み込みます。
このカートはイスラム圏やアラビアでということではなく、珈琲豆の栽培国であるエチオピアとイエメンだけで飲まれてるということに注目していいと思います。
そしてこのカート飲用の起源を調べてみますと、イスラム教の神秘派と称されるスーフィーにたどり着きます。
イスラム教では眠ることなく夜を徹して祈ることがもっとも善なる宗教的行為とされ、スーフィーファは古くからこのカートを用いていました。
スーフィー派はカートのことを≪カフワ≫と呼んでいたが、それは宗教儀式の時に興奮剤として用いられる飲み物を指し、軽い白ワインも≪カフワ≫とされたときがったようだ。
そしてある時に、カートが不作な時があり白ワインもなくなり、エチオピアで知られていた≪ブン≫を煮出して飲んだとされる。
このブンとはコーヒーノキの古い呼称であり、ギシルのようにコーヒーノキの果実を初めて煮出して飲用したのだと思われる。
つまり、イスラムの聖職者の間で秘薬として飲まれていたのは、私達が飲むようなコーヒーではなく、ギシルだったと考えていいでしょう。
そうなると、今のコーヒーのように、豆を煎って粉にすり潰して茶色い液体として飲み始めたのはどこだったのかという疑問が残りますね。
その話は、次回をお楽しみに。
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