エチオピアからイエメンへ
コーヒーノキの最初の原木は、コンゴからエチオピアにかけての山岳高原地帯で自生していたと考えられていますが、いつの時代に誰が見つけたかという正確な記録文献は見つかっておりません。
厳密にはアカネ科に属する熱帯植物の全てはコーヒーノキとしてみなされ多種に及びますが、美味しい実を付けるアラビカ種コーヒーは海抜800mから2000mの高地で育成します。
ただ例外的にエチオピアでは2800mもの高地でも育成し、カリブ海諸島やブラジルでは100mの低地でも美味しいアラビカ種が育っていますが、生育環境の原型としては熱帯の原生林が密生する山岳地帯なんですね。
そのような環境の中で、生息するオナガザルやジャコウネコ科のルアクなどの小動物や野鳥が赤い実を食べて、糞として種子をまき散らし自然伝播してきたと思います。
そのような自然伝播を考えたとき、これからの世界に向けてのコーヒー伝播出発点として、一つの大きな疑問に対する答えがなかなか見いだせないでいます。
それは、エチオピアと紅海を挟んで対岸にあるイエメンへは人間の手を経て移植されたのか、または野鳥が媒体となって伝播したのかの答えなんです。イエメンの在来種とされてるティピカ種とアラビカ種そしてモカ種は、世界中で生産されてるコーヒーノキの原種でもあるからです。
このイエメンという国は、あの有名なシバの女王で知られる古代シバ王国ですね。
このシバの女王「マケダ」は、紀元前10世紀にアラビア半島南端から紅海を渡りアフリカのナイル川を北上してエルサレムのソロモン王を訪れ、ソロモン王との間に出来た子供が今のエチオピアの始祖メネリク1世だとされています。
それほどにエチオピアもイエメンも古代から成立していた国家ですから、コーヒーノキの伝播を考えたときには、いろいろな想像をかき立てられますが、コーヒーノキそのものが注目されるようになったのはシバノ女王から2000年近くを経た紀元9世紀からの話しです。
では、また次回をお楽しみに。
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