コーヒーの香り
知人で香司師といってお香作りされてる方から面白い話を聞かせていただいた。
平安時代に行われた宮中遊びに「香合せ」というものがあるそうです。
その「香合せ」を調べてみると、貴族達の間で古くから行われた典雅な遊びで、香木を炊いて何の香木かを聞き分け、香りを楽しみながらその香木を言い当てる競技のようです。
面白いのは、その競技の最中に匂いを嗅ぎ続けていると段々と鼻が疲れてきて嗅ぎ分けが難しくなってきます。そりゃそうですね。なにせ競技となるほどに同じような匂いを次々と聞き分けるんですから。コーヒー屋の私たちが時々行うテースティングなんかでも、神経を鼻に集中して匂いを聞きわけてると疲れるのです。
その時に、鼻をリフレッシュするのに使われるのが、驚くことに、大根のような野菜の塩漬けや糠味噌漬けなんだそうです。それを隠語として「香の物」と呼んだんですね。つまり今で言う「お新香」「お香々」であり、漬物全般を称してそのように呼ぶ語源となって続いていることを知りました。
江戸時代も後半に書かれたものですが『考経楼慢筆』(嘉永3)には、下記のように書かれてます。
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香の数品をきく時は、鼻、しなをわかつ事あたはず。
このとき、だいこん、茄子の塩にしたるをかぐて、香をきけば鼻あらたまり、品をわかつ事、始の如し。ゆえに香の物の名あり。
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この話しを知って、私は閃きました!
私の仕事場である店内は、一日中コーヒーの香りが充満しています。
ですから店に入ってくるお客さんから「わぁ、凄いいい香り~♪ マスターはいいですねぇ。いつもこの様なコーヒーの香りに包まれて、仕事をされてるなんて・・」
ところがです。店内で作業してる私たちには、鼻がコーヒー香に対する臭覚疲労を起こしているようでして、残念ながらお客様が感じられた感動は全く感じられないのです。トホホ
そこで閃いたことです。
時々鼻の臭覚をリフレッシュするために、午後の休憩タイムにはスィーツと珈琲に替えて、これからは大根の味噌漬けをお供に日本茶をすすることにします。^^
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