静かに蒸らす
ハンドドリップで美味しく淹れるためには、最初にお湯を注いで蒸らす作業がたいへん重要になります。これが上手くできたかどうかで、その後に抽出されるコーヒーの味が変わってきます。
皆さんは小さい頃に砂場で山を作って、その上から水をかけて遊んだことがありますか。もしそんな遊びをしてると、これから説明することはわかると思いますので、その経験がない人は想像をして考えてみてください。
乾いた砂を積み上げて山を作り、天辺を少し平らにして、その上から水をかけた場合にどうなるでしょうか。
山が崩れない程度に勢いよく水をかけた場合は、水が表面を伝わって下に流れ落ちますね。その時、中の砂は濡れることなく、乾いたままの状態が保たれてます。
反対に、静かに少しずつ水をかけた場合は、水が中にしみ込んでいきます。いや、もしかしたら水では難しいので、お湯を使う方がいいかもしれませんが、砂山全体を濡らすことが出来ると思います。
そんなイメージが、コーヒーを淹れるときに最初に注すお湯なんです。
静かに注げばコーヒー粉をまんべんなく湿らせ蒸らすことができますが、勢いよく注ぐと一部分だけの粉を濡らし、そこに作られた道を伝わって下に落ちてしまいます。つまり部分的に乾いた粉が存在してしまいます。
その乾いた粉部分は、その後の2投目3投目の注湯でも、乾いたままだったり、遅れて湿ったりして、その中に含まれてる美味しいコーヒー成分を抽出することなく、ドリップ作業が終わってしまいます。
そうしたときに、上手く淹れれば美味しい成分が100%抽出できますが、最初の蒸らしが不十分だと美味しい成分は7-80%の抽出で終わってしまうことになります。
この現象が淹れた後のコーヒーのコクや香りなどの美味しさにかかわって表れてくるんですね。
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